私たちについて

“猫に関わる”をもっと特別に

私たちが出会う命は今にも消えてしまいそうな生きる権利を奪われた小さな命。
障害があっても、誰かに捨てられてしまっても小さな命の生きる権利。
そんな命と生きる道をこれからも探していきたい。

私たち、長崎さくらねこの会は「小さな命を守りたい」という思いから2018年5月、長崎市魚の町周辺の地域猫活動からスタートしました。
野良猫を捕獲し、不妊去勢後に元の場所に戻し、餌やりや糞尿の清掃を行いながら地域猫として管理する「TNRM」活動や去勢後に人に慣らした上で譲渡する「TNTA」活動を続けるうちに路上で倒れている傷病猫の相談や子猫の保護依頼が増加。常に満員となっている保護猫の現状からシェルターの必要性が高まり、2022年にクラウドファンディングに挑戦することになりました。

多くの温かい支援で2023年2月、長崎市香焼町に老猫ホームとキャットホテルを併設する譲渡型保護猫シェルター「咲く猫plus(プラス)」を開設。2024年3月にはシェルターの隣に野良猫の避妊去勢クリニック「長崎さくらねこクリニック」も開設しました。

2024年7月からは長崎市動物愛護センターのミルクボランティア制度にも認定団体第一号として登録し、「不妊化」「収容猫の譲渡」「ミルクボランティア」の三本柱で猫の殺処分ゼロを目指しています。

外に猫がいないのが一番いい

「お外の猫は自由でいい」「呑気に、気ままに暮らしている」と思っていませんか?

猫を外に出すことには交通事故や虐待、交配やマダニによる感染症や猫同士の喧嘩による怪我など数多くのリスクがあり、寿命は室内飼育の半分くらいになってしまうとも言われています。

飢えと渇きがいつも背中合わせで、それを満たすために人に媚びを売り、果たされない約束のために同じ方向を向いている野良猫たち…

コンクリートジャングルと化した街。道には車が行き交い、危険といつも隣り合わせ。
猫が好きでない人や、面白おかしく猫に嫌がらせをする人たちの存在…

夏の灼熱の暑さや冬の凍てつく寒さに耐え忍びながら人知れず、かろうじて命をつなぐ猫たちの姿を目にしたことはありますか?そして、いつかおきてしまう悲劇。

外にいて幸せなど掴めるはずがありません。

猫が本来の猫らしく生きられる時代になるために、いつか野良猫がいなくなればいい…
猫は外にいてはいけないのだという想いが活動の根底にあるのです。

代表理事 山野順子

代表理事 山野順子

1971年11月22日生まれ

長崎県動物愛護推進員 動物飼養管理士1級、バッチフラワーレメディプラクティショナー、動物取扱業第1種を取得

2017年、5匹の子猫を助けることが出来なかったことがきっかけでたったひとりで野良猫の調査から愛護活動をスタート。2018年に立ち上げた任意愛護団体「長崎さくら猫の会」を2022年には一般社団法人化させ、その翌年には保護猫シェルター「咲く猫plus」を開設。2024年に野良猫専門病院を開院させるなど包括的な取り組みを通して数多くの猫を救出。2024年7月から長崎市認定ミルクボランティアとして講師も務める。

3匹の愛猫(とうふ・ぽんず・小麦)と暮らすこよなく猫を愛してやまない自称・愛護家で人見知り。

普段は保護愛猫5〜7匹や愉快な仲間たちと過ごす。

長崎さくらねこの会のあゆみ

2017

発足のきっかけ

助けられなかった5匹の子猫たち

ある夏の日、代表・山野が出会った捨てられていた5匹の子猫たちを助けることができなかったことが長崎さくらねこ会を発足させるきっかけとなりました。
あの日できなかったことを活動を続けることで必ず叶えるという想いが活動の原点となっています。

2018

長崎さくら猫の会発足

小さな命を助けたい!

5月22日に任意愛護団体「長崎さくら猫の会」を立ち上げ、「不幸な命をなくすには蛇口を閉めるしかない」と不妊去勢の必要性を訴え、不妊去勢後に元の場所に戻して地域猫として管理する「TNRM」活動や去勢後に人に慣らした上で譲渡する「TNTA」活動を始めました。
長崎市魚の町周辺で雌猫への一斉TNRを実施して地域猫活動をスタート。猫による糞尿被害が著しいこのエリアでは60匹以上の野良猫がいました。
その後、地域猫サポーターなどにも力を入れていくことになります。

2019

ミルクボランティアスタート

子猫の命を守る!

保護した乳飲み子の子猫の哺乳や排泄の世話をすることで小さな命をつなぐ活動にも取り組みを広げました。

助成制度スタート

さくら猫の会として避妊去勢手術費用の助成制度を始めました。
魚の町周辺では雄猫の一斉TNRを行っています。

2020

長崎市から許可証

活動が日の目を見るように

長崎市土木総務課から中島川公園での活動が認められ、許可証をいただくことができました。60匹以上いた猫たちは30匹ほどまで減り、活動の成果も認められるようになってきました。
長崎市一斉TNRもスタートし、協力団体としてお手伝いすることになりました。
この年、桜町周辺の野良猫に一斉TNRを行っています。

2021

多頭飼育崩壊の現場へ

活動領域をさらに拡大

依頼を受けて多頭飼育崩壊の現場に初めて出向くことになりました。
社会問題となっている高齢者の多頭飼育崩壊。そこには悲しみの沼に沈み込む人と猫の姿があります。

勝山町周辺の野良猫に一斉TNRを行っています。

2022

一般社団法人長崎さくらねこの会へ

決意新たにスタート

3月22日、さくらねこの会は任意愛護団体から一般社団法人になりました。「ねこの里親譲渡会」を開催しながら、「地域猫サポーター」としても活動を行っています。
古川町周辺の野良猫に一斉TNRを行っています。

クラファンにも挑戦!

都市化が進む長崎の街で猫たちの居場所が失われつつある現状のなかで「飼い主のいない猫の愛護・福祉」を訴える機会にしたいと譲渡型保護猫シェルターの開設を決め、クラウドファンディングに初挑戦。640万円を超える多くの支援が集まりました。

福山雅治さんと共演

2022年12月10日放送の「福山雅治と荘口彰久の地底人ラジオ」で長崎の地域猫の原状などをお話させていただきました。(29分頃〜)

アーカイブはこちらから

2023

咲く猫 Plus開設

念願のシェルターが運用開始

2月22日、長崎市香焼町に老猫ホームとキャットホテルを併設する譲渡型保護猫シェルター「咲く猫 Plus(プラス)」を開設しました。
保護猫たちの譲渡をよりいっそう進めると同時に猫たちが穏やかに余生を過ごす場所を作ることで野垂れ死ゼロへの第一歩を踏み出しました。

再びクラファンに挑戦!

感染症など衛生面の問題などから野良猫に対応できる動物病院が少ないという現状に触れ、最終目標と考えていた野良猫専門の避妊去勢クリニックの開設が急務であることを痛感。再びクラファンに挑戦し、660万円を超える多くの支援が集まりました。

2024

長崎さくらねこクリニック開院

野良猫専門避妊去勢クリニックを実現

長崎の行き場を失う猫たちを助け出すためにはスペイクリニックを開業し、不妊化実施及びマネジメントをすることが最善の解決策と信じてきた私たちにとって悲願とも言える野良猫専門の避妊去勢クリニック「長崎さくらねこクリニック」をシェルター横に開院することができました。8月からスタートした長崎市まちねこ不妊化推進事業の協力病院としてもお手伝いしています。

長崎市との連携もスタート

7月にスタートした長崎市動物愛護センターのミルクボランティア制度にも認定団体第1号として登録。野良猫ゼロ、殺処分ゼロに向けた取り組みにも注力していきます。

2025

猫の殺処分ゼロの継続に向けて

新たなクラファンに挑戦!

常に殺処分ワーストトップクラスだった長崎が変わろうとしています。長崎市動物愛護センターにおいて2023年9月から猫の殺処分ゼロが継続。3月31日に快挙とも言える猫の殺処分ゼロを達成しました。現在、殺処分ゼロの継続を目指すためにクラウドファンディングにも挑戦しています。