咲く猫PLUS

保護猫の最後の砦

さくらねこの会が活動資金の多くを寄付で賄いながら活動を続けていくなかで、路上で倒れている傷病猫の相談や子猫の保護依頼が後を絶たないことから、「行き場を失う長崎の猫を助けたい」とクラウドファンディングで支援を募り、2023年2月22日に開設した保護猫シェルター「咲く猫plus」。猫たちの生きる幸せをplusする。全ての猫たちの新しい物語はここからはじまります。

当施設では「シェルターメディスン※1」を取り入れ、猫の福祉を尊重。管理できる頭数を制限しながら食事や健康の管理を徹底することで猫の美しさと健康を保ちながら動物の「5つの自由(5freedom)※2」から離れないよう最善を尽くし、小さな生きる権利を守っています。

シェルターを通じて保護した猫を、愛情を持って飼ってもらえる里親へつなぐ架け橋として、人の元で幸せに過ごせる猫を増やしていきます。

※1 伴侶動物であるはずの猫をシェルターという「群」のなかで適切に管理するための獣医療の考え方や手法。
※2 1960年代の英国において家畜に対する動物福祉の理念として提唱され、現在では、家畜のみならず、ペット動物・実験動物等あらゆる人間の飼育下にある動物の福祉の指標として国際的に認められています。「飢え・渇きからの自由」「不快からの自由」「痛み・負傷・病気からの自由」「本来の行動がとれる自由」「恐怖・抑圧からの自由」の5つの自由は、人間が管理しているすべての動物に対して与えられなければならないと考えられています。

シェルターの様子

咲く猫plus 6つの決まり

シェルターの決まり

落ち着いた静かな時間を過ごすためにきちんとしたルールに基づき生活しています。

長崎さくらねこの会ではシェルターメディスン方式で保護猫の管理を徹底しています。

フリータイムはグループ分け

猫たちがストレスをなるべく感じないようにグループ分けして、時間分けしてフリータイムを過ごします。

人間と同じで合う合わないがあるんですよ。

体調管理はケージから

体調不良が直ぐにわかるようにケージで生活の管理をしています。多頭で管理していると見落としがちな、軟便や血尿をいち早く見つけて大事に至らないようにしています。

咲く猫食堂

猫の年齢で食べるものが全く違います。咲く猫plusでは獣医師の指導により幼猫・成猫・老猫の食事に最も力を入れています。

美しいからだと被毛は何はともあれ口から入る食事とその量です。

睡眠も大切

しっかり遊んでしっかり寝ることはとても大切です。

生活のリズムは人も猫も大切なんです。

猫の福祉を尊重

咲く猫plusでは管理できる猫の頭数を制限して猫の福祉に重きをおいています。
猫たちが5freedomから離れないように最善を尽くすことで、小さな生きる権利を守っています。

咲く猫plusのおともだち

譲渡型保護猫シェルター「咲く猫plus」では、ケガや病気、高齢などの理由で終生養育している猫たちやミルクボランティアで一時的にお預かりしている子猫、そして里親のもとでの暮らしを待つ猫たちが暮らしています。シェルターではどうしても家族として一匹一匹に向き合うには限界があるため、愛情を注いてもらえる里親さんも募集しています。

譲渡会について

さくらねこの会が主催する譲渡会のほか、他の団体との合同での譲渡会などを月1〜2回ほど開催しています。譲渡会の開催情報は随時インスタグラムなどで発信していますのでご確認ください。

Instagram

譲渡は「たったひとりのあの人のもとで愛情を注いでもらいながら幸せに暮らしてほしい」という想いがあります。猫たちの幸せのために条件や審査を設けておりますのでご了承ください。

ミルクボランティア

小さな命のバトンをつなぐ

生後間もない哺乳が必要な離乳前の子猫を一時的に預かり、ミルクや健康管理などを担うミルクボランティア。

長崎さくらねこの会ではミルクボランティアの活動にも力を入れています。

2024年7月から長崎市認定ミルクボランティア第1号として認定を受け、24時間体制で子猫を見守るだけでなく、講師としても活動しています。

活動が実り2024年度、長崎市は猫の殺処分ゼロを達成。継続に向けて取り組みを行っています。

活動メンバー募集中

さくらねこの会では、長崎市の殺処分ゼロの継続に向けて新たにチームとしてミルクボランティア活動を行うことで前にコマを進めていきたいと考えております。

現在、ミルクボランティアを一緒に手伝ってもらうチームメンバーを募集しています。

※事前に適切な飼育環境が確保できるかなど確認をさせていただいただいたうえで活動への参加をお願いしております。